委員会について


 1. 設立から現在までの活動

 県内外のボート愛好家たちの「日本のボート競技発祥の地・敏馬(みぬめ)の浜(=現在の脇浜)」でボートレースを」という声をきっかけに、HAT神戸水域にボートコースを設立することを目的として、兵庫県ボート協会と神戸市漕艇連盟が平成25年3月、「HAT神戸 ボートコース設立実行委員会」を結成しました。同10月には、神戸大学と甲南大学の学生らの協力で「HAT神戸 競技ボート公開練習」を行いました。平成26年からは毎年、乗艇体験ができる「ボート教室」とボート競技大会「HAT神戸レガッタ」を実施しています。平成28年10月には、地域の方々の協力を得て「神戸開港150年記念プレ大会 HAT神戸レガッタ」、今年は10月15日に神戸開港150年記念大会を開催し、初の試みとして音楽ステージや模擬店も出店するなど、地域と一体となって盛り上げました。

2. 歴史的背景

 神戸の海に初めて競技用ボートが浮かんだのは明治3年(1870)。関西の歴史あるスポーツクラブ「KR&AC(神戸レガッタ アンド アスレチッククラブ)」が、居留地の浜「東の船溜り」でボートレースを行いました。国内のボートレースとして、1、2を争う早い時期と言われています。明治34年(1901)には、敏馬の浜でもボートレースが開かれました。

3. ボートコース開設の意義と活用方法

 「HAT神戸水域」には、灘の浜、脇の浜、摩耶シーサイドプレイス、神戸海岸通りハーバー・フラッツなどの居住施設、小・中学校、県立美術館、災害医療センターなどの文化・教育施設、プルメール・ハット神戸などの商業施設が整備されています。この地域にボートコースが開設され、多くの若者をはじめ多世代がスポーツを通じて集う場になれば、町の活性化に良い影響を与えることができると考えています。
 また、神戸市が推進している
事業「都心・ウォーターフロントの活性化」の一旦を担うものと考えています。

意義

  •  ボート競技を通じて、多くの人が地域との連携を深め、年齢を越えた交流ができる
  • 自然に親しむ機会が少ない現在において、身近な場所で自然とのかかわりを深めることができる
  • 近隣の小中学生や市民に「地域型スポーツ」の機会を提供することができる
  • 神戸市の重要政策の1つである「ウォーターフロントの活性化」に貢献できる
  • 潮の干満や波の影響が少なく、約1000mが取れる距離があり、ボートコースに適している
  • 交通至便の場所で、集客能力が見込める
  • 近隣の大学や高校のボート部に身近な練習場所を提供でき、漕艇技術の向上が期待できる
  • ボート競技の普及、発展に貢献できる

活用方法

  •  ボート体験会などのイベントを通じて、地元の子供から高齢者まで多世代が集う場を提供する
  • 近隣の高校、大学ボート部、社会人チームの練習場所を確保する
  • 近隣の大学のボート競技大会「学内レガッタ」を開催する
  • ボート競技とも縁の深い横浜との交流大会や、全国大会など、県外の参加者が多数参加する大会を実施する。将来的には陸の「神戸マラソン」に対する海の「神戸レガッタ」として、神戸を代表するスポーツイベントに成長させ、地元経済に貢献する